もうすでに新聞やテレビなどで報道されていますように、いわゆる「モカ」コーヒーの輸入がスットプしています。
「モカ」とは、イエメンとエチオピアで生産されたコーヒーのことです。
当店ではイエメン産として「モカマタリ」、エチオピア産として「モカハラー」を扱っています。
また、「モカブレンド」と「スペシャルブレンド」にはエチオピア産を配合しています。
さて、今回の輸入中止についてもう少し詳しく説明します。
ことの発端は今年4月エチオピア産コーヒー生豆から基準値を超える殺虫剤成分が相次いで検出されたこと。健康に被害を及ぼす濃度ではありませんでしたが、原因が生豆か、あるいは豆を入れる麻袋に付着していたか特定できず、厚労省は検査を強化しました。
全日本コーヒー協会は6月、現地に調査団を派遣。麻袋から残留農薬を検出したものの、原因は特定できませんでした。エチオピア側は「日本は細かすぎる。他の国は何も言ってこない」などと主張。厚労省は「エチオピア政府が原因究明や検査の充実に努めない限り、日本側も対応のしようがない」として、輸入を停止させたままになっていて、日本の倉庫では出荷できないコーヒー豆が眠っています。
そうこうしているうちに今度はイエメン産でも同様の事態になっています。
現在国内で流通しているコーヒー豆については安全性が確認されていますので安心して飲んでいただいてかまいません。
ただ、今後生産国の状況が変わらないかぎり流通在庫がなくなった時点で国内での「モカ」コーヒーは消えることになります。
当店でも多少の在庫を確保していますが数ヶ月分だと思います。
モカファンの常連様に少しでも長い間在庫を切らさないようにと思い「モカマタリ」「モカハラー」のプライスカードを裏返しました。
モカはその強烈な個性で「嫌いな人は嫌い」「好きな人は大好き」と評価の分かれるコーヒーです。そのためモカに置き換えることのできるコーヒーはなかなか見つからないと思います。
今後は一部「農園モノ」として少しずつ入荷することがあるかもしれませんが価格のアップは避けられないと思います。
こまったな〜[:しょんぼり:]