今月の新商品のご案内です。
ペールー産カハマルカ ゴールドです。
ちょっと特別なコーヒーなんです。
それは、JAS有機、レインフォレストアラインンス、そしてフェアトレードのみっつの認証を取得したコーヒーなのです。
これまでもJASとレインフォレストアラインンスについては何度かご紹介してきました。
JAS有機は日本の農林水産省が認めた有機栽培の農産品に与えられる認証で、言わばそれを食べたり飲んだりするする、消費者のカラダにやさしいコーヒーです。
そしてレインフォレストアラインンスは、生産される熱帯雨林を保護する目的で、その基準を満たした生産者に与えられる認証です。すなわち自然にやさしいコーヒーです。
今回のコーヒー カハマルカ ゴールドには上の二つの認証と、もう一つ「フェアトレード」の認証が与えられています。
「フェアトレード(公平貿易)」は、現在のグローバルな国際貿易の仕組みには、経済的にも社会的にも弱い立場の生産国の農家に対し、生産品の価格保証をもたらすために策定された仕組みです。
コーヒー生産国のほとんどは、いわゆる開発途上国といわれる国々です。コーヒー豆の買取価格は、ニューヨークとロンドンの国際市場で決められます。
国際市場価格は変動が激しく、ときに生産コストを大幅に割り、貧困に拍車を掛けてしまうこともあります。せっかく丹精こめて作ったコーヒー豆の収穫を迎えても、中間業者の言い値で買い叩かれて生産コストすらまかなえなかったり、子どもを学校に行かせるだけの十分な利益を得られなかったり、ということが起こってしまいます。
そこで国際フェアトレード基準では、生産者の持続可能な生産と生活を支えるために必要な「フェアトレード最低価格」が定められています。
さらにプレミアム(奨励金)が輸入業者から生産者組合に保証され、生産技術の向上や地域の学校の建設といった社会発展を実現させることが可能になります。
例えばコーヒー200gの場合、プレミアム金額は約4円。コーヒー1杯に換算すると0.2円程度。
「たったのそれだけ?」と思われるかもしれませんが、通常コーヒー生豆は10トンとか100トンといった大きな単位で取引されますので、生産者組合が手にするプレミアムは30万円、300万円、というまとまった金額になり、生産地域の社会発展に大きな成果が表れています。
フェアトレード最低価格とプレミアムの保証により、生産者は安定した生活を送り、環境に無理な負荷をかけることなく良質な作物づくりに励むことができるのです。
つまり、私たち消費者が積極的にフェアトレード商品を購入することにより、間接的に開発途上国の支援となるのです。
難しい話はぬきにしても、コーヒーを飲めば確実に貧しい生産者にお金が回っているということは、なんだか少し良いことをした気分になれて、うれしいですね。